ヴィパッサナー瞑想 ②

b0101106_21115698.jpg朝4時、ゴーン、ゴーンという鐘の音で1日目が始まった。ここでは鐘の音で時間の開始と終了が伝えられる。何だか眠れなかった・・・と思いながら準備をし、自分の部屋で瞑想を始める。瞑想は前日の夜に習ったアーナーパーナ瞑想。鼻から入ってくる息、出ていく息に注目し、呼吸に意識を向けていく。この時呼吸はコントロールせず、自然な呼吸を心がける。
私は今までヨガや瞑想やフリーダイビングの呼吸法をする時、呼吸を意識的にコントロールするということを多くしてきていたので、自然な呼吸というのに始めは戸惑った。呼吸に意識を向けると、どうしても一定のリズムで呼吸をしようとしている私がいた。
この日は一日中アーナーパーナ瞑想の練習。ただただ入っていく息、出ていく息に意識を向け座り続ける。でも油断をすると、いつの間にか思考があちらこちらへ動き出す。時間が経つにつれて、思考が勝手に走り出し、妄想となっていろいろとストーリーを作って私に見せ始める。ふと、「あれ、私何か考えていた?呼吸は・・・?」と我に返り、また呼吸に意識を向けなおす。そしてまたしばらくすると、今度はコクっと身体が揺れる。「あれ、もしかして寝ていた?呼吸に戻らなくては!」という感じだ。
そしてそれからは、妄想→気づく→瞑想、夢→気づく→瞑想、眠気→気づく→瞑想の繰り返し・・・(汗)。その上、組んでいる脚が痛くなってくる。痛みが強くてそちらに意識が向かってしまい、何度も姿勢を変えたりして集中できなくなったりする。

このようにいろいろな考えが浮かんできたり、眠気が出てきたり、痛みが出てきたりするのは、こころに溜まっている汚濁が出てきているからだそうだ。それを聞いて、そんなに私は溜まっていたのかと途方に暮れる私がいた。というのもこの日の瞑想中は、泡のように次から次へといろいろな考えが浮かんで、そのストーリーにすっかりと入り込んでしまう自分がいて、そしてふと我に返り、呼吸に意識を向けなおすということの繰り返しであったからだ。
でも(この日だったかどうかは記憶が定かでないが)先生からのチェックがあり、「呼吸に意識を向けられているか」という質問に、ある生徒さんが「いろいろと考えが浮かんでしまって・・・」と答えられ、先生が「それ普通です。」とおっしゃっていたのを聞いて、ふと私の中の力が抜けた。
ああ、それは普通のことなのだと。そしてそんな自分を受け入れた瞬間、とても軽くなった。

後から考えると、いろいろと考えが浮かんだり、眠くなってはいけないと頑張っていたのだなあと思う。そしてその変な頑張りが、目の前で起こっていることを受け入れられていなかったのだなあと思った。
妄想を見てもいいのだ、眠くなってもいいのだ、それに気がつき、また呼吸に戻ってくる。それだけのことだ。

今から振り返ってもこの1日目はある意味とても大変だった。慣れないことばかりに、妄想の嵐。夜の講和(ゴエンカ氏が話されているテープを聴く)でも1日目と4日目にピークがあると話されていたのを本当にその通りだと思いながら聞いていたのを覚えている。
by bodyuniversal | 2010-01-27 23:32 | ヴィパッサナー
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