ペリー・ホロマンのDeep Bodywork III  その②

b0101106_23374582.jpgペリーのディープボディワークの3日目。前日とは違い、ムーブメントのクラスの中で全体的に動きがなかった。前日の軽さはどこへやら。その後のシェアリングの中で「この2日間のワークで自分の身体が緩んできている。緩んできていて心地はあまりよくないけれど、いやな感じはしない」という参加者の声が多かった。
「この動きがない、重い」という感じはあるサインだとペリーは説明してくれた。これは「身体はオープン(緩んでひらいてきている)になっているけれど、頭がまだそのプロセスについてきていない状態」なのだそうだ。そして「心地はよくないけれど、いやな感じがしない」というのはいいことなのだそうだ。というのも、人が「いやな感じ」を持つというのはあることに抵抗しようとしている状態のことを表すらしい。つまり「いやな感じがしない」ということは、変化を受け入れる可能性があるということらしい。

「できるだけ痛みを与えずにクライアントに関わるようにしたい」と参加者の何人かから出た意見にペリーはこう答えてくれた。「そこで言う『痛み』とは何かを考えてみよう」
「『痛み』とは痛みそれ自身と痛みに対する恐れから成り立っていることがある。もちろん(セッションの中で)腕の骨を折るような痛みを与えることはしたくないが、身体からくる痛みの感覚と恐れからくる痛みの感覚を分けて経験するということをまずしてほしい」
「恐れとは長い間親しんだ習慣を変えるときにやってくることがある。そしてその恐れや不安とともに痛みの感覚が伴うことがある。変化するときの恐れ、不安、そして痛み」
「まずその恐れ(=痛み)と向き合い、その不安や恐れとともに物事を手放す、今あるものを手放すという経験をしてほしい。そして変化は自分でコントロールできるとわかってもらいたい」

私もこの何年かペリーのディープボディワークを受けていて、「痛み=恐怖」という感覚はなくなってきている。確かに凝り固まった筋肉にアプローチされるときには「痛い」と感じることもある。でもその痛みに焦らず、呼吸を深くゆっくりとしながらその状態を受け入れていくと、頭の中が何も考えられないような真っ白な状態になり、受けている私自身も『今この瞬間にいる』という状態になる。もっと言えば、『痛みとともに今ここにいる』という感じだろうか。そしてさらに呼吸をしていくと身体が相手の手を受け入れ、少しずつ緩み始めていく・・・。変化を受け入れ始めたことを身体を通して理解していく瞬間。b0101106_193489.jpg

この「痛み≠恐怖」という式を成り立たせるには、やはり施術側の状態もかなり重要になってくるのだと思う。施術者とクライアントとの信頼関係はとても大切。そして先日のブログにも書いた「存在の質」の深さ。そしてこの深さに至るには、筋肉の力(=自分の力)ではなく、重力(=宇宙のエネルギー)を使えるように無理な姿勢ではなく、施術者側が居心地のいい重力の使える姿勢でじっくりとゆっくりとクライアントと関わっていくことも大切。本当にゆっくり、ゆっくり(恐る、恐るではなく)クライアントの呼吸とともに関わっていく。その瞬間に集中し、そこにいることで、『今この瞬間クライアントとともにここにいる』という状態を作り出すのではないかと思っている。(これは自分の力を使ってクライアントに関わっていると、自分のことで精一杯で広い範囲で何が起こっているのかが見えなくなってしまう・・・)もちろんそこには肘の下で起こっている感覚に好奇心とともにいたりするのだが(笑)。そこにある楽しさというのはきっと大切なものなんだと思う・・・。

この「存在の質」の深さというものは、やはり1日2日で得られるものではなく、何年もの年月を通して少しずつ深まっていくものなのだと思う。そしてやはりそこには自分自身をみつめるということがとても大切になってくるのでしょう。一歩、一歩深めていけるように、大好きなディープボディワークを学んでいきたいと思います。
by bodyuniversal | 2008-11-17 23:06 | エサレン | Comments(0)
<< 点と点がつながって そして巡ってゆく ペリー・ホロマンの DeepB... >>