空海の辿った道

b0101106_15541248.jpg高知へはMの仕事もあって、チベットで僧侶として修行を続けてこられた、バリーさんのワークショップに参加した。空海が悟りを開いたとされる洞窟を始め、室戸岬周辺にある四国巡礼のお寺を歩く瞑想をしながらたどって行くというもの。
初日は皆で朝日を見に行くところから始まった。朝の空気は澄んでいて気持ちがいい。ひとりひとり好きな岩場に腰をかけ、朝日が昇るのを待つ。太平洋の海と巨岩が並ぶ海岸線。波の音以外は何も聞こえない空間。こんな時はいつもこころが静かだ。
歩くことを始める前に、バリーさんが「今日はいいとか悪いとかとジャッジする(裁く)こころをこの部屋に置いていってください」とお話になった。このジャッジすることをやめるのは本当に難しい。普段から頭の中で常にいろいろとやっているからだ。でもやめようともがけばもがくほど、その中に巻き込まれていってしまうので(笑)、やっていることに気づいたら、「やっていた」と認め手放していく。瞑想と同じ。考えないで空になろうとすればするほど、その考えに捕まってしまう。気づいたらただ呼吸に意識を向けること、向けなおすこととペリーはよく言っている。単純なことのように見えて、ただ呼吸に意識を向けていることは結構難しい。別のことを考えている自分に気づいたら、呼吸に戻る、それの繰り返し。
でも、不思議なことに自然を前にすると思考がすーっと消えていく。頭の中であれこれと考えることが減ってくる。ただそこにいる感じ。
「この瞬間にいる」ということを自然がそのままの姿でそこにあることで、教えてくれているのだろうか。そんなときはいつもよりこころがオープンで、大きな視野で物事を見渡せている気がする。
b0101106_20463384.jpg空海が悟りを開いたといわれる洞窟に皆で行った。左側が住居として使用していた「御厨人窟」でここから見える風景が空と海のみだったので、空海と名づけたといわれている。向かって右側に神明窟があり、ここで宇宙の象徴である虚空蔵菩薩(明星)と一体化する神秘体験を得たといわれている。その神明窟で皆で瞑想をした。いつもよりもずっと深いところに入っていった。そしてエネルギーが身体を駆け巡っていた。この日の中で特に深い体験だった。きっと一日瞑想ということを意識し歩いていたせいもあったのかもしれない。空海が悟りを開いた場所でこんな機会を作ってくださったバリーさんに感謝です。(ひとりではあの場所で瞑想をする勇気はありませんでした、笑)
自然の中を歩くということは、こころをすーっと穏やかにしてくれます。ちょっと続けてみたいと思っています。

朝日が昇るときに「御厨人窟」から撮った美しい写真があります。よかったらこちらも見てください。「高知にて」のタイトルのところです。

*上の写真は室戸岬の灯台から取った朝日(日の出からはだいぶ経っています)
*下の写真は夕方「御厨人窟」から太平洋に向かって撮ったもの
by bodyuniversal | 2009-11-10 20:09 | Comments(0)
<< 観音力展 ~奇跡の輝き~ 高知です >>